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2011年 08月 09日

マラウイ: 草刈と発電機 1997年8月~2000年9月 Malawi

ビデオからの写真

マラウイ: 草刈と発電機 1997年8月~2000年9月 Malawi_a0183811_1112798.jpg

停電に備えて平屋の研究棟の裏に、地元の業者を通じてバックアップ用の発電機を設置した。敷地内には先に別の棟に設置した発電機がすでにあったので、これが二台目の発電機だった。研究棟も新しく、発電機も新品だった。研究棟の回りは雨水の排水用としての側溝に囲まれて建物を取り巻く環境に何の問題もなかった。但し、雨季の間に辺りの雑草がぐんぐん伸び始め膝下ほどの高さになり定期的な草刈が必要になった。もう直ぐにでも草刈をしなければならないほど草丈が伸びてしまった。

所長に草刈の人夫を要請してから10日以上経ったある日、いつのまにか知らぬ間に大勢の草刈人夫が集まって敷地の片っ端から草刈が始まっていた。スラッシャーという長細い道具をゴルフのスイングのような要領で規則的に振り回して雑草が刈り取りとられた。しばらくして研究棟の回りもきれいになったが、刈り取った草は側溝に沿って、その中へ全て山と積まれていた。まだ、雨季の最中だったので、次に雨が降ったら溢れでて、へたをすると発電機が浸水してしまう可能生が出てくるのは明らかだった。近くにいたに常勤でしかも人夫として働いていた顔見知りの一人に側溝の草をどうにかしてくれと頼んだが、どうしてそんなことが必要かという調子で鼻で笑われてしまった。他に頼んでも無視するのは目に見えていた。

そこで所長に経緯を説明して草の始末をお願いした。すぐに事が行動が起きることはありえなかったし、早くても数日かかるものと思われた。その間に、雨が降らないようにと祈っていた。雨、発電機、浸水などと、そんなことを心配していたのは俺だけにすぎなかった。

こんな時に限って予想は当たるもので突然大雨が降り始めた。しかも土砂降りで、あっという間に辺りは水浸しになり側溝へ水が流れ始めた。刈り取った草が堤防となってしまい、水かさはあれよあれよという間に高くなった。これはやばいと所長のところへ飛んで行った。彼を現場へ連れて行き、やっと緊急性に納得し、急遽人をかき集めてどうにかこうにか事無きを得た。

発電機の基礎が濡れ始めるくらいまでほとんど辺り一面水浸しになっていた。


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by nshimaafrica | 2011-08-09 11:18 | 1986年-Malawi | Comments(0)


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