人気ブログランキング | 話題のタグを見る

nshima.blog

nshima.exblog.jp
ブログトップ
2017年 07月 26日

汽車も通らぬ片田舎だった

覚えていることを書いておこう。

生まれた場所は汽車も通らぬ片田舎だった。

遠くから次第に聞こえ始め、家の前を通り過ぎそして遠ざかっていく車の音。
車はたまにしか通らなかった。

遠ざかる音から自分の中の記憶が始まる。
そして、どうしてこんな所にいるのだろうという事。
また「始まる」という意識だ。

別のシーンでは、男が部屋に入ってきたコウモリを棒か何かで追い回して追い出そうとしている。
男はたぶん親父だ。

夜中に父親と母親が起き出し布団の上をピョンピョンと飛び回る蚤を必死になって捕まえようとしている。
やっと捕まえると親指の爪と爪の間に蚤(ノミ)を挟んでつぶすと血が吹き出す。たぶん、夏だ。
シーツの下に蚤避けの白い粉末を撒いている。

小便を催すが、家から一旦出て便所へ行かなければならない。
面倒で2階の窓からすると、屋根を伝って流れていった。

にほんブログ村 全世界情報

by nshimaafrica | 2017-07-26 00:21 | USA以前、1980年迄 | Comments(0)


<< ハノイの高層アパートをのぞいて...      久しぶりに動物園へ >>