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2011年 02月 17日

北海道: 東京から旭川へ 1992年 Asahikawa, Japan

旭岳

北海道: 東京から旭川へ 1992年 Asahikawa, Japan_a0183811_17271035.jpg

東京を離れたかったのはまだ2歳の娘を自然環境の良い所で育てたかったからだ。
30歳前半だった。北海道の帯広方面へ移れればいいなと思っていた。
一刻、首都圏以外ならと考え青ヶ島村の職員募集を新聞紙上で発見し、
履歴書を書き封筒に入れいざ投函というところまでいった。
考えてみれば都の職員とはいえどのような場所かも知らないではないか。
一応図書館へ行き、果たして青ヶ島とはどこかと百科事典で調べてみた。
200mの断崖絶壁に囲まれた絶海の孤島、近くの島が八丈島で、
天気が荒れれば1週間くらいは近づけないとのことだった。
たちまち気持ちは萎えてしまい、また北海道に目を向けることになった。

どのようにして会社を選んだか忘れてしまったが、
北海道の人なら誰でも知っている木○城たい〇〇という栗山町にある建築会社へ11月に面接のため飛んで行ったことがあった。
その時東京の気温は14度、栗山町に着いたらマイナス4度だった。こりゃヤバい選択だったかと思ったが、部屋の室温が高いので安心しつつ驚いたことを今でも思い出す。結果は不採用、ところがそれから二十年が過ぎ、数年前にその建築会社が倒産してしまったのは皮肉なことである。

右往左往している内に、これまた道内で名の通った医薬品卸の○山○生○館という会社の営業職に口利きで運良く求職することになった。面接のため、わざわざ北海道へ出向く必要がなかった。○山○生○館の課長で俳優の三橋達也似の男が、たまたま東京へ出張していた機会に面接をしてくれたからだった。なんとかなって、結局、旭川へ行くことになった。

1ヶ月後、正月明けに一人だけ先に旭川へ飛んだ。空港の周りはもちろん、どこもかしこも真っ白だった。

ふとため息が出て、ついに来てしまったかとも思った。




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by nshimaafrica | 2011-02-17 17:41 | 1986年-Malawi | Comments(0)


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