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2011年 07月 06日

マラウイ:見えなかった泥棒1 リロングウェ1997年8月~2000年9月 Malawi

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完全に寝入っていた。夜警がパニック押したのだろうか。サイレンがけたたましくなり非常用ライトが点滅して辺りの庭の景色が消えたり浮き上がったりした。時計を見ると夜の12時を回っていた。部屋から飛び出して居間の赤外線センサーのスウィッチを次々と切っていった。娘も妻も起き上がりただならぬ気配に怯えていた。塀を乗り越えて泥棒が入り夜警がパニックボタンを押したに違いない。玄関のドアを開けると二人いる夜警の一人が興奮しながら誰かが塀を乗り越えてきたと叫んでいた。交代で寝ていたもう一人は何が起きたのかわからない様子だった。まもなく警備会社がトラックに黒い制服を着た大柄な男達と黒いドーベルマンの犬と共にゲートから敷地に入ってきた。夜警が見たという泥棒の気配はすでになかった。たぶん、大事になる前に事が収まったのだろうということになった。

一頻りして静かになりまた眠りにつこうとしていた。ところが1時間くらい過ぎてまた突然サイレンが鳴り出した。泥棒の気配はどこにもなかった。また同じようなことが繰り返された。何かがおかしいのではないかと思った。また駆けつけた警備会社の連中は夜警の一人が変なのではと疑い始めたようだった。そのためか、もう一人の夜警にいろいろと質問を投げかけていた。警備会社と相談してとりあえず、今晩はこのまま様子を見ることになった。

いい加減に疲れていた。いくらなんでもこれ以上、今晩こんな事はもうないだろうと思いつつベッドに入った。うつらうつら始めた頃、またまたパニックボタンが押されたのかサイレンが鳴り出した。即座にバルコニーの所から出てパニックボタンを押した夜警に、どこから泥棒が入ろうとしたのかと具体的に問い詰めた。夜警は青くなりながら塀のそばに茂る植物を指差しながら、あそこに今でも隠れて立っていると怯えながら訴えてきた。恐る恐るその植物の所へ近づいたが誰も何もなかった。何も誰もいなかったぞと夜警に言ったが、本人は完全に冷静さを失っていた。またかとあきれかえりながらやって来た警備会社の連中は、原因は夜警自身でこいつはどこかおかしいと断言していた。窮余の策として夜が明けるまで警備会社の一人がこの場に残りやり過ごすことになった。

泥棒ではないが、二日後にとんでもない事件が起きることになった。続く






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by nshimaafrica | 2011-07-06 22:24 | 1986年-Malawi | Trackback | Comments(0)
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