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2011年 11月 25日

確かキラキラする夏の中にいたはずと勝手に思い込んでいた。

久しぶりに丸山健二の動画を見た。丸山健二と茂木健一郎の対談だが、内容はこれまでの丸山健二の繰り返しだったが、対談を通して背後から重なって聞こえてくる蝉の鳴き声が今、亜熱帯にいる自分の脳味噌を幾分活性化させてくれたのが意外だった。最近は、歳を取るに従い外部から受ける刺激に対し、徐々に鈍感になってきた自分の感性を意識せざるをえない。だが、夏の蝉の鳴き声は、忘れてしまった暗くて深い過去の記憶の中から訳のわからない叫びみたいな何かを呼び覚ましてくれたようだ。さらに、蝉の鳴き声の伴奏の上で吠える丸山健二の言葉が改めて自分の心を揺さぶり始めた。決して不快ではない。ジリジリと暑い夏の盛りは、初期の丸山健二の作品「明日への楽園」の舞台風景と関係があったかどうか忘れてしまったが、公園で知らせを待つ老人は確かキラキラする夏の中にいたはずと勝手に思い込んでいた。

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by nshimaafrica | 2011-11-25 17:35 | ★音楽、本、DVD | Comments(0)


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