早朝、シリアのアレッポを発った国際バスは、トルコ国境通過するのに結構時間を食ってしまった。バスの最終地点は、周りに何もない大きなバスターミナルだった。何も事情がわからぬ観光客は、ほとんどネギカモ状態だったようだ。後から考えてみると、そこでの外貨交換レートは、見るからに調子よさそうな男の性格そのものだった。
バスを2回乗り換え、カッパドキアの町、ギョレメに到着した時は、すでにとっぷりと日が暮れていた。バスターミナルからどこへ行けばわからず、安易に近くの宿に収まってしまった。洞窟でできた部屋は、とにかく換気がわるかった。2004年にタバコをやめてから臭いに敏感になっていたこと、染み付いた臭い、また宿全体が禁煙ではなかったこともあり、とても快適と言える状態ではなかった。
宿の息子は日本へ行ったことがあるとのことだったが、他の宿の話では、日本人の恋人だった女に貢いでもらったお金を使ってホテルを改装できたとの噂を聞いた。つまり散々貢がせたうえで捨てたのが真相のようだった。実際、本人の話によると、日本の女は軽いだの、散々遊んだことを自慢し吹聴してた。
ギョレメは、観光地のせいか思ったよりも物価の高い町だった。自炊させてもらえるよう宿と交渉し、わざわざ隣町へバスに乗って食料買出しに行った。(写真はギョレメではない)
渓谷のハイキング