旭川に住んでいた頃、薬の卸問屋の倉庫で働いていた。冬になると、一、二度大熱を出す風邪を必ずひいた。解熱剤の座薬ボルタレンサポ50mmが常備薬だった。38度以上の熱を出して、3、4日寝込むなどということは、旭川へ引っ越すまで一度たりとも経験したことがなかった。加えて、扁桃腺が腫れあがるかもしれないみたいな不安がいつもつきまとっていた。北海道に住むからには、しかたがないものと思い込んでいた。
ところが、札幌に移ってからは、旭川の頃を忘れたように高熱を出したことがない。
薬品配達で病院に出入りしていたことで、気づかぬうちに細菌やウイルスを持って帰り、それが風邪やインフルエンザの原因になったのかもと確信した。
旭川を去ってからずっと後のことだった。
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