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2017年 03月 25日

遠のいた春、BS世界のドキュメンタリー マルタとニキ

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この時期に35cmの積雪。日ごと日差しが長くなっているのを実感している中、思いがけずの大雪だった。
車を持たない俺としては、大した影響はないが、否が応でも春が遠のいた感がある。
まあ、気温が上げれば雪融けは一気にすすむだろう。
随分長いことここに住んでいるが、毎度出身地の東北との春の違いを感じる。

先日放送された海外BSドキュメンタリーで二人のアフリカ系スウェーデン人ストリートダンサー、マルタとニキの物語を思い出した。

ニキはエチオピア生まれだが、幼児でスウェーデンへ引き取られたので、DNAはアフリカ人だけど表情や感性は完璧にスウェーデン人。

一方、マルタは13歳までウガンダで育ち、以後スウェーデン人の里親に引き取られた経緯があった。
アフリカの記憶があるマルタにとって、ウガンダは紛れもなく彼女の原風景の地なのだ。

ニキの物の考え方はスウェーデン人そのものなのに、マルタを横目で見ることで一種憧れのような疑問さえ抱く。
エチオピア人の「血」を意識すると同時に訳のわからない不安定な自分に気がつく。

彼女らの見かけは、エチオピア人、ウガンダ人なのだが、自分のアイデンティティはどこにあるのかとお互いに妙な違和感も感じ、尚且つ二人ともいつも自問自答していた。

番組の最後では、南アフリカの再会で地元の青少年達の踊りに触発される。
やがて自分達の存在を抱擁するアフリカ世界に真の意味で引き込まれていく。

マルタとニキの話とは別だが、アフリカ生まれ、アフリカ育ちの白人がかつての宗主国イギリスやフランスへ行き、逆の意味で違和感を感じ、また、アフリカへ戻るという話を幾度となく聞いたことがある。



by nshimaafrica | 2017-03-25 09:40 | ★映画、テレビ | Comments(0)


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